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X7のラインアップを見ていると、一番上にある「M60i xDrive」が気になりますよね。V8でどれくらい速いのか、40dと何が違うのか、前期のM50iとはどう変わったのか。
結論から言うと、M60iは「加速とエンジン音に400万円近い上乗せを払えるか」で決まるモデルです。燃費や税金の負担は増えますが、530psのV8は40dとは別物の走りをします。
この記事では、M60iの性能と価格を、旧M50iや40dと並べて数字で見ていきます。
BMW X7 M60i xDriveはどんなモデル?
M60i xDriveは4.4L V型8気筒ガソリンツインターボ(530ps・750Nm)を積む、X7の最上位モデルです。BMWの区分では「Mパフォーマンス・モデル」で、BMW M社の「X7 M」ではありません。
最初に、名前の誤解を解いておきますね。
『X7 MとかX7 Competitionって無いの?』と探す方がいますが、X7にBMW M社が手がけたMモデルやコンペティションはありません。X5 MやX6 Mとは事情が違うんです。
M60iは、通常のX7に高性能なV8とM専用の装備を組み合わせたモデルです。日本の現行X7は、このM60iとディーゼルの40d(Excellence/M Sport)の3モデル構成です。3モデルの選び方全体は X7のグレードの違い でまとめています。
M60iも他のモデルと同じく、全車xDrive(4WD)・右ハンドル・8速AT・3列シートの7人乗りです。6人乗りはオプションで選べます。
M60iのエンジンとスペック
数字はすべて2026年8月以降生産車両の公式主要諸元(202608V1)です。
| 項目 | X7 M60i xDrive |
|---|---|
| エンジン型式 | S68B44A |
| 種類 | V型8気筒DOHCガソリン(M ツインパワー・ターボ) |
| 総排気量 | 4,394cc |
| 最高出力 | 390kW(530ps)/5,500rpm |
| 最大トルク | 750Nm/1,800〜4,600rpm |
| モーター(48V) | 9kW(12ps)/200Nm |
| システム合計 | 390kW(530ps)/750Nm |
| 0-100km/h | 4.7秒(ヨーロッパ仕様・自社データ) |
| 燃料・タンク | 無鉛プレミアム(ハイオク)・83L |
| 車両重量 | 2,610kg |
| WLTC燃費 | 7.9km/L |
注目してほしいのは、最大トルクの750Nmが1,800〜4,600rpmという広い回転域で出ている点です。踏んだ瞬間から高回転まで、力が途切れない感覚なんです。
2,610kgの車体で0-100km/h 4.7秒は、3列シートのSUVとしてはかなり速い部類ですよね!
ちなみに「クアッドターボ」は海外で話題になったBMWの別エンジンの呼び名で、日本のM60iのV8はツインターボです。リアのテールパイプは、公式リリースで「ダブル・デザイン・テール・パイプ」と書かれたM60i専用のデザインです。後ろ姿で40dと見分けるポイントにもなります。

旧M50iとM60iはどこが違う?
- 4.4L V8+48Vマイルドハイブリッド
- WLTC 7.9km/L(2026年4月生産分以降)
- 光るキドニー・グリルと上下2分割ライト
- 14.9インチのカーブド・ディスプレイ
- 4.4L V8(48Vハイブリッドは後期から)
- WLTC 7.5km/L(2021年4月版)、7.8km/L(2022年5月版)
- 前期の顔つきと内装
- 年式の古い分、中古の価格は下がりやすい
M50iは前期型(2019〜2022年)の最上位モデルで、2022年11月15日の後期型発表で名前がM60i xDriveに変わりました。
出力はどちらも530ps・750Nm、0-100km/hも4.7秒で、数字の上ではほぼ同じです。
大きく変わったのは、48Vマイルドハイブリッドが付いたことと、見た目や内装の世代です。後期型では光るグリル「アイコニック・グロー」、メーターと画面が一体になったカーブド・ディスプレイが入りました。
| 比較(公式諸元・価格表) | M50i(前期) | M60i xDrive(後期) |
|---|---|---|
| 発売時の価格(税込) | 15,660,000円(2019年6月・消費税8%) | 16,980,000円(2022年11月) |
| 最終/現行の価格 | 16,560,000円(2022年5月) | 18,460,000円(2026年8月以降生産) |
| 最高出力/最大トルク | 530ps/750Nm | 530ps/750Nm |
| 車両重量 | 2,580kg(発売時) | 2,610kg |
| WLTC燃費 | 7.5〜7.8km/L | 7.9km/L |
| 全長 | 5,165mm | 5,170mm |
『M50iの中古なら、同じ性能で安く買えるのでは?』と考える方も多いはずです。
その考え方自体は間違っていません。ただ、前期は年式が古いぶん、エアサスなどの消耗の状態に個体差が出やすくなります。前期の選び方は G07前期は中古で買いか で詳しく見ています。
M60iの価格はいくら?40dとの差は
価格は2026年8月以降生産車両のメーカー希望小売価格・消費税込(BMWジャパン公式)です。税金・保険・登録費用は含みません。
M60i xDriveの現行価格は18,460,000円です。2022年の発表時は16,980,000円だったので、改定を重ねて約150万円上がっています。
| 時期(公式価格表) | M60i xDrive |
|---|---|
| 2022年11月発表時 | 16,980,000円 |
| 2023年10月13日現在 | 17,540,000円 |
| 2024年12月18日現在 | 17,740,000円 |
| 2025年4月生産分〜 | 18,200,000円 |
| 2026年4月生産分 | 18,420,000円 |
| 2026年8月生産分 | 18,460,000円 |
40dとの差額も見ておきますね。
| モデル | 価格 | M60iとの差 |
|---|---|---|
| X7 xDrive40d Excellence | 14,590,000円 | 3,870,000円 |
| X7 xDrive40d M Sport | 15,010,000円 | 3,450,000円 |
| X7 M60i xDrive | 18,460,000円 | ー |
見た目のスポーティさが近いM Sportと比べても、345万円の差があります。

さらに維持費も変わります。自動車税は40dの年50,000円に対してM60iは年75,500円。燃料はハイオクで、WLTC燃費は40dの11.8km/Lに対して7.9km/Lです。
燃料代の差を年間でいくらと見るかは、xDrive40dのディーゼルは買いか で試算しています。
M60iにだけ付く装備と内装
M60iには、40dには付かないM専用の装備があります。公式リリースで挙げられているのは次の通りです。
- Mバッジ付きのグリルとエア・ブリーザー
- M パフォーマンス・ミラー・キャップ(ブラック)
- M スポーツ・ディファレンシャル
- M スポーツ・エキゾースト・システム
- ダブル・デザイン・テール・パイプ
- M スポーツ・ブレーキ(ブラック・ハイグロス・キャリパー)
M60iのエンジン音を気にして調べる方が多いのは、このM スポーツ・エキゾースト・システムが標準だからです。
音の感じ方は人それぞれなので、文章では伝えきれません。気になる方は、試乗の時に走行モードを切り替えて聞き比べてみてください。
タイヤは前275/40R22・後315/35R22の前後異径で、M Sportと同じサイズです。タイヤ交換の費用は大径になるほど上がるので、X7のタイヤサイズと交換費用 も合わせて見ておくと安心です。
内装はM Sportと共通する部分が多く、シートはBMW Individual エクステンド・レザー・メリノが標準の選択肢です。内装の違いは X7の内装の解説 で詳しく見ています。
M60iが合う人、40dで十分な人
ここまでの数字をふまえると、選び方はシンプルです。
- 加速の速さとV8の音を楽しみたい
- Mスポーツ・ディファレンシャルなど走りの装備がほしい
- 燃料代と税金の上乗せを気にしない
- X7の中で最上位のモデルに乗りたい
- 長距離移動が多く、燃費を重視したい
- 7人乗りの実用車として使う
- 予算を抑えてオプションに回したい
- 給油の回数を減らしたい
例えばこんな相談がよくあります。
「家族で使うけど、せっかくならV8がいいかな」
「年に何回、本気で加速させたいかを考えてみてください。年数回なら40dでも満足できることが多いですよ」
逆に「この車を選ぶ理由はV8そのもの」という方なら、迷う必要はありません。M60iは、その気持ちに一番応えてくれるX7です!
M60iを買う前に見積もりで確かめたいこと
- M60iと40d M Sportの両方で見積もりを出す
- 付けたいオプションを同じ条件でそろえて総額を比べる
- 下取りがある場合は、買取店の金額も手元に用意する
- 納期を確認し、在庫車の仕様も聞いておく
中古で探す場合、M60iは2022年12月以降の納車なので、年式は新しいものに限られます。前期のM50iまで広げると、選べる台数は増えます。
中古の価格は、年式・走行距離・色・オプションでかなり変わります。いくらなら妥当かは時期と地域でも動くので、この記事では金額を断定しません。
比べる時は、同じ年式の40d M Sportと並べてみるのがおすすめです。新車での345万円の差が、中古でどれくらい縮まっているかが見えてきます。
売る時の値落ちの傾向は X7のリセールバリュー で見ています。買う段階から出口を考えておくと、選ぶモデルにも納得しやすくなります。
22インチの前後異径タイヤとランフラット・タイヤは、交換時の費用が大きくなりがちです。購入前にタイヤの残り溝と製造年を確認しておきましょう。
BMW X7買いたいドットコム
BMW X7の値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、BMW X7の値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
値引きの話を先に知っておきたい方は、X7の値引き相場と交渉の順番 を一度読んでから商談に進むと、話がスムーズです。
よくある質問
BMW X7 M60iの価格はいくらですか?
2026年8月以降生産車両のメーカー希望小売価格は18,460,000円(消費税込・BMWジャパン公式)です。2022年11月の発表時は16,980,000円でした。
X7にX7 MやCompetitionはありますか?
ありません。M60i xDriveはBMWの区分で「Mパフォーマンス・モデル」で、BMW M社のMモデルではありません。
M50iとM60iの性能の違いは?
どちらも530ps・750Nm、0-100km/h 4.7秒で、数字はほぼ同じです。M60iは48Vマイルドハイブリッドが付き、外観と内装が後期型の世代に変わっています。
M60iの燃費はどれくらいですか?
WLTCモードで7.9km/L(2026年4月生産分以降)です。それ以前は8.2km/Lでした。燃料はハイオクで、タンクは83Lです。
M60iの自動車税はいくらですか?
総排気量4,394ccで4.0L超4.5L以下の区分になり、年75,500円です(2019年10月1日以降に新規登録した自家用乗用車の場合)。
まとめ
- M60i xDriveは4.4L V8ツインターボ(530ps・750Nm)、0-100km/h 4.7秒
- X7 MやCompetitionは無く、M60iはMパフォーマンス・モデル
- 前期のM50iと出力は同じ。後期で48Vハイブリッドと新しい外観・内装に
- 価格は18,460,000円で、40d Excellenceより387万円、M Sportより345万円高い(2026年8月以降生産・税込)
- 自動車税は年75,500円、燃料はハイオクでWLTC 7.9km/L





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