BMW X7のxDriveは雪道に強い?エアサス・後輪操舵・車高調整まで解説

雪の積もった山道を走る大型SUV

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スキー場や雪の多い地域へ、家族7人で出かけることを考えると、大きなX7が雪道で本当に大丈夫か気になりますよね。

結論から言うと、日本で売られているX7は全モデルがxDrive(4WD)です。エアサスと後輪操舵も全モデル標準なので、どのモデルを選んでも足まわりの装備は同じなんです。

ただ、スノーチェーンが付けられないという大事な注意があります。この記事を読むと、X7の4WDと足まわりで何ができて、雪道で何に気をつければいいかが分かります。

目次

BMW X7の駆動方式は?全部4WDなの?

先に結論

現行X7(G07後期・2026年8月以降生産)は、3モデルとも4輪駆動のxDriveです。後輪駆動(2WD)や左ハンドルの設定はありません。

まずはモデルごとに、駆動方式と足まわりを並べてみます。

モデル駆動方式エンジンエアサス後輪操舵価格(税込)
X7 xDrive40d Excellence4WD(xDrive)3.0L直6ディーゼル標準標準14,590,000円
X7 xDrive40d M Sport4WD(xDrive)3.0L直6ディーゼル標準標準15,010,000円
X7 M60i xDrive4WD(xDrive)4.4L V8ガソリン標準標準18,460,000円

価格は2026年8月以降生産車両、メーカー希望小売価格・消費税込(BMWジャパン公式価格表)。

『安いExcellenceだと足まわりが省かれているのでは?』と思う方も多いはずです。実は、4輪アダプティブ・エア・サスペンションも後輪操舵も、全モデルに標準で付いています。

モデルの違いは、エンジンと内外装の仕立て、ホイールのサイズが中心です。どのモデルを選ぶかは X7のグレードの違い で詳しく比べています。

xDrive40iはある?

海外ではガソリン直6の「xDrive40i」がありますが、日本には導入されていません。前期型には「xDrive35d M Sport」などがありましたが、今は過去のモデルです。

xDriveはどんな4WD?雪道でどう効くの?

xDriveは、BMWの電子制御式の4輪駆動システムの名前です。路面の状況に合わせて、前と後ろのタイヤに送る力の配分を自動で変えてくれます。

普段は運転する人が意識することはありません。発進で滑りそうになった時や、カーブで片側のタイヤが空転しかけた時に、力を移して車の姿勢を保とうとします。

『じゃあ雪道は何も怖くない?』と思いがちですよね。ここが大事なところです。

4WDが助けてくれるのは「進む」「曲がり始める」場面です。止まる力はタイヤの性能で決まるので、4WDでもブレーキの効きは2WDと変わりません。

xDriveが助けてくれる場面
  • 雪の積もった坂道での発進
  • 片側だけ凍った路面での加速
  • 轍のある道での直進の安定
xDriveでも変わらない場面
  • 凍結路でのブレーキの距離
  • スピードを出したままのカーブ
  • 夏タイヤのまま雪道に入った時

例えばこんな場面です。

「4WDだから大丈夫だよね?」
「進むのは楽だけど、止まるのはタイヤ次第だよ」

雪道で走り出す前のひと手間
  1. 屋根やボンネットに積もった雪を落とす
  2. カメラやセンサーのまわりの雪を払う
  3. 走り出しはアクセルをゆっくり踏む

X7は前後にカメラやセンサーが多いので、雪が付いたままだと駐車支援が働きにくくなることもあります。出発前に軽く払っておきましょう。

X7は車両重量が2,560kg(xDrive40d)から2,610kg(M60i)あります。重い車ほど、下り坂やカーブでの慣性は大きくなります。雪道では車間を長めに取っておきましょう。

雪道で注意したいのはタイヤとチェーン

スノーチェーンは付けられない

BMWジャパン公式価格表では、X7のホイールすべてに「スノー・チェーンは装着できません」と注記があります。チェーン規制の区間を走るつもりなら、ルート選びから考えておく必要があります。

ここが雪国のユーザーにとって一番大きなポイントですよね。

チェーン規制がかかった道路では、スタッドレスタイヤを履いていても、チェーンが無いと通れない場合があります。X7でスキー場へ行くなら、規制が出やすい峠道を避けるルートを先に調べておくと安心です。

標準タイヤのサイズは、モデルによって違います。

モデル前タイヤ後タイヤ標準ホイール
xDrive40d Excellence285/45R21285/45R2121インチ
xDrive40d M Sport275/40R22315/35R2222インチ
M60i xDrive275/40R22315/35R2222インチ

出典: BMWジャパン公式主要諸元(202608V1)。ランフラット・タイヤは全モデル標準です。

Excellenceは前後が同じサイズです。M SportとM60iは前後でサイズが違うので、スタッドレスを用意する時は前後で別々のサイズを手配することになります。

冬用にホイールごと用意するなら、21インチで前後同サイズのほうが選択肢を探しやすい、という見方もできます。タイヤの費用や選び方は X7のタイヤサイズと交換費用 にまとめています。

冬の前に確かめたいこと
  • スタッドレスタイヤの溝と製造年を確認する
  • 前後のサイズが違うモデルかを確認する
  • ランフラットにするかどうかを販売店と相談する
  • チェーン規制が出やすい区間を地図で調べておく
X7のモデル別のタイヤサイズと雪道での注意点をまとめた図解

エアサスの車高調整とジャッキアップモード

X7は「4輪アダプティブ・エア・サスペンション」が全モデル標準です。空気ばねで車高を自動で保ち、走行モードやスピードに合わせて高さを変えてくれます。

最低地上高は221mmです(公式主要諸元)。前期型の発表時の公式リリースでは、車高を上下それぞれ40mmの範囲で調整できると説明されていました。

『雪が積もった駐車場から出る時に、車高を上げられる?』という方も多いはずです。

そういう場面のために、運転席のスイッチやメニューから車高を一時的に上げられます。乗り降りしやすくするために、停車中に車高を下げる操作もあります。操作の名前や手順は、車の取扱説明書で確かめておきましょう。

ジャッキアップモードとは?

エアサスの車は、止まっている間も車高を一定に保とうとします。そのため、ジャッキで車体を持ち上げると、エアサスが高さを戻そうとして動いてしまうことがあるんです。

そこで使うのが、車高の自動調整を止めておく「ジャッキアップモード」と呼ばれる機能です。英語では「jacking mode」とも書かれます。

タイヤ交換でジャッキを使う前の流れ(一般的な例)
  1. 平らで固い場所に車を止める
  2. 取扱説明書でジャッキアップモードの入れ方を確かめる
  3. ジャッキアップモードにしてから車体を持ち上げる
  4. 作業が終わったらモードを解除して、車高が戻るのを確かめる

自分でタイヤ交換をする方は、この手順を知らないとエアサスに無理をさせてしまうことも。不安なら、冬タイヤへの交換はお店に任せるのが安心です。

ジャッキポイントの位置は X7の「場所と開け方」まとめ で紹介しています。エアサスの故障や費用が気になる方は X7のエアサス故障と交換費用 も見てみてください。

後輪操舵(インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング)で小回りは?

全長5,170mm、ホイールベース3,105mmの大きな車なので、Uターンや狭い駐車場が心配ですよね。

X7には「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」という後輪操舵が全モデル標準で付いています。低い速度では後ろのタイヤが前と逆向きに少し切れて、小回りを助けてくれます。

項目数値(公式主要諸元)
最小回転半径6.2m
後輪操舵が作動する条件での最小回転半径5.9m
全長/全幅5,170mm/2,000mm
ホイールベース3,105mm

『6.2mと5.9m、どれくらい違うの?』と思いますよね。0.3mの差でも、狭い道での切り返しが1回減ることがあるんです。

高い速度では、後ろのタイヤが前と同じ向きに切れます。車線変更の時に車体がふらつきにくくなるので、高速道路での安心感にもつながります。

さらに全モデルに「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」(アクティブ・スタビライザー)も標準です。カーブで車体が傾くのを抑える装備で、背の高いX7でも揺れが少ないのはこの組み合わせのおかげなんです。

X7の足まわりの標準装備と、それぞれが効く場面をまとめた図解

X7でオフロードや水たまりは走れる?

「SUVだから、林道やキャンプ場の未舗装路も行けるのでは」という方もいるはずです。

X7の車体は、ランドクルーザーのようなラダーフレームではなく、乗用車と同じモノコック(車体全体で強さを持たせる作り)です。ローレンジ(副変速機)も付いていません。

X7で走れる道
  • 砂利のキャンプ場やスキー場の駐車場
  • 舗装が荒れた林道の入口あたり
  • 雪の積もった一般道(タイヤとルート次第)
X7に向かない道
  • 岩場や深いわだちの続く本格的な悪路
  • タイヤが埋まるほどのぬかるみ
  • 深さの分からない冠水路

最低地上高221mmと車高調整があるので、ちょっとした段差や砂利道なら安心して走れます。ただ、標準タイヤは21〜22インチの大径で、扁平なランフラット・タイヤです。岩や鋭い石が多い道では、タイヤやホイールを傷めやすくなります。

渡れる水の深さ(渡河性能)は、日本の公式価格表や主要諸元には載っていません。冠水した道には入らない、と決めておくのが安全です。

40dとM60i、雪国で選ぶならどっち?

どちらも4WDで足まわりは同じなので、雪道での走りやすさに大きな差はありません。違いが出るのは、燃料と維持費です。

項目xDrive40dM60i xDrive
燃料軽油ハイオク
燃料タンク80L83L
WLTC燃費11.8km/L7.9km/L
システム出力/トルク352ps/720Nm530ps/750Nm
自動車税(年)50,000円75,500円

出典: BMWジャパン公式主要諸元(202608V1)。自動車税は2019年10月以降に新規登録した自家用車の標準税率です。

雪国で長い距離を走るなら、軽油で燃費のいい40dが現実的、と考える方が多いですよね。低い回転から力が出るディーゼルは、雪道でアクセルを丁寧に踏みたい場面でも扱いやすいんです。

ディーゼルの寒冷地での注意点は X7 xDrive40dのディーゼルは買い? でまとめています。

寒い地域での軽油

冬の寒冷地では、凍りにくい寒冷地仕様の軽油が売られています。雪国へ出かける時は、現地で給油しておくと安心です。

購入を考えているなら、モデルが決まった段階で値引きの進め方も見ておきましょう。X7の値引き相場と交渉の順番 で順を追って紹介しています。

よくある質問

BMW X7は4WDですか?

はい。日本で売られている現行X7は、xDrive40d Excellence、xDrive40d M Sport、M60i xDriveの3モデルとも4輪駆動のxDriveです。後輪駆動の設定はありません。

X7にスノーチェーンは付けられますか?

BMWジャパン公式価格表では、X7のホイールに「スノー・チェーンは装着できません」と注記されています。冬はスタッドレスタイヤで備え、チェーン規制の区間を避けるルートを考えておきましょう。

エアサスで車高はどれくらい上げられますか?

前期型の発表時の公式リリースでは、上下それぞれ40mmの範囲で調整できると説明されています。現行型の操作方法は、取扱説明書で確かめておくと確実です。

ジャッキアップモードは必要ですか?

エアサスの車は車高を自動で保とうとするため、ジャッキで持ち上げる前に自動調整を止めておくのが一般的です。入れ方は取扱説明書で確認し、不安ならお店に作業を任せてみてください。

X7でオフロードは走れますか?

砂利道やキャンプ場の未舗装路程度なら走れます。ラダーフレームやローレンジは無く、大径のランフラット・タイヤなので、岩場や深いぬかるみには向きません。

まとめ

この記事の要点
  • 現行X7は3モデルとも4WD(xDrive)で、後輪駆動は無い
  • エアサス・後輪操舵・アクティブ・スタビライザーは全モデル標準
  • 公式価格表ではスノーチェーン装着不可。冬はスタッドレスとルート選びで備える
  • 車高調整で最低地上高221mmから上げられ、ジャッキ作業の前は自動調整を止める
  • 雪国で距離を走るなら、軽油でWLTC11.8km/Lの40dが現実的
BMW X7買いたいドットコム

BMW X7買いたいドットコム 編集部

BMW X7の価格・グレード・維持費・リセールを、メーカー公式の数値をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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